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TOP >> ;Archive: 24. 2月 2017

『リスクという幽霊!』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1217

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■━━━━━━[vol.1217] 2017/02/24━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 リスクという幽霊! 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。

今週から金曜日はAPIエコノミー実践記録に拡大して、
活動記録を準リアルタイムでお伝えしてゆきます。
今日は「リスクという幽霊」です。

今、日本のビジネス界を「リスク」が支配しています。
リスクをとる=リスクテイクではなく、リスク回避、リスク対策です。
以下、昨日から今日金曜午前まで、体験中心のお話しです。

日本でも様々な観点から、起業が政策的なテーマとなっています。
インスクエアは、エイジレス起業支援を掲げています。
その実施過程での局面です。

「食」に関する事業を推進すべく大学を定年退官した教授が、起業しまし
た。私の友人ですから、全面支援です。そそのかした側面もあります。
社名決定、実印作成、法人登記が終了し、昨日は預金口座開設の予定でし
た。
事業開始には口座は不可欠です。

数年前は、謄本、印鑑証明をもって、近くの都市銀行、地銀、信用金庫の
窓口で口座開設でした。新規取引ですから、歓迎の雰囲気でした。
口座開設記念のグッズもありました。
開設側が銀行を選ぶ感じです。

今は?
新設では、大手都銀はほぼ不可能、信用金庫の一部が何とか開設してもら
える感じです。
口座がないと事業は出来ません。
会社が事業出来なくても銀行には関係ない。
銀行側の主張は、「当行でなくても他行で開設できるでしょう。」
数年前に、三菱東京UFJの窓口で直接聞いて以来ですが、変化ないと思い
ます。

ちなみに、銀行の活動を規定する「銀行法」第一条(目的)には「国民経
済の健全な発展に資することを目的とする」と明記されています。
口座開設しないのは、明らかに国民経済に資さない行為で、違法です。
争っても変わりそうにないので、現実解を追求です。

確実な選択肢が、郵貯です。
約2週間、時間はかかるのですが、規定通りの書類を提出すれば
開設できます。
さすがに郵貯、決して使い勝手はよくないが、均質なサービスです。

こちらも、2年前と変わってきています。
まず郵貯HPで法人口座開設の実用資料を確認します。
こちらも、株主の証明書が追加となっています。
窓口で受け付けですから、実印も含めて必要書類準備、受付窓口での形式
的な確認を想定して、豊島区の近くの局は混んでいるので、中央区で打ち
合わせの合間に出かけました。

その場で改めて株主の申請書を記載するなどして、無事終了かと思うと、
法人登記所在地、申請者住所の近隣局でないと受理できない。
そんな記載はHPになかったよ。と言いつつ、豊島区へ移動。

ここでも同じ説明の後、40分経過。
「法人ナンバーの記載がない」と受理できません。
これもHPには記載してない。
別途通知が来ていたので、それをもって、再度申請これで終了?

まだまだ。代表取締役と申請者=私が別人なので、「委任状」が必要。
これは、形式的な世界では珍しいことでもないので、実印持参ですから
「今から作ります」と申し出るのですが、「本人直筆でないとダメ」かつ
「様式はこの書式で」。委任したいときは事前に書式を取りに来て、再度来
い。ということのようです。
この時点で16時ですので、あきらめて翌日へ。

今日2月24日(金)自宅近くの郵便局へ出向いて、委任状を合わせて提
出。
やっと受理となりました。やはり60分経過してです。

楽しくはない経験ですが、今を支配する幽霊が見えます。
みんなでリスクを回避する=自分では負わない、相手に渡す。
そのための社会的コスト=自分と相手の時間の無駄、には関心がない。
ただ必要な仕事として、淡々と遂行する。

口座管理は、「オレオレ詐欺」に架空口座が使われたことで、管理強化でし
た。
口座がなければ、悪用される心配がない=>作らせない。
確認書式が増えていく。
その精度向上には注力しない。
委任状が本人直筆かどうかなんて確認するすべがない。

リスクという幽霊が、日本を徘徊し、経済の活力を阻害しています。
実態を精査解決することなく、他へ転嫁、パスに注力するのが実態です。

その事実を認めて、事業の材料とすることで、新たな市場を生み出します。
金融の世界は、既存基幹がリスク回避に汲汲としている間隙をついて新た
なサービスを作れそうです。

APIエコノミーの活動領域もあります。

注:タイトル「リスクという幽霊」は18世紀の「共産主義という幽霊」
をもじったものです。共産主義は世界を席巻し、ソ連の解体、中国の資本
主義化で終焉しました。(私的な見解です)
リスクは誰が終焉させ、活力を生み出すのか?

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)65歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、『APIエコノミー』を追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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