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『良くも悪くも捉えられる「日本特有の文化」』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1044

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■━━━━━━[vol.1044] 2016/06/15━■

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01本日のコラム -

良くも悪くも捉えられる「日本特有の文化」

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坂口真梨奈 (株式会社スパークトレーディングジャパン 代表取締役)
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皆様こんにちは!
インスクエア アフリカ
ビジネスサポーターの坂口です。

今日は、良くも悪くもある「日本特有の文化」
についてです。

アフリカに限った話ではありませんが、海外
でビジネスを行っていると、
「文化の違い」
に驚かされることが多々あります。

これは、
アフリカ南部にあるザンビアで小売業を営
んでいる社長から聞いた話です。

その会社
は、ある年、今までの地道な営業の成果が
ようやく現れ、前年度に比べて売上が大幅
にアップしました。

社長は、「これも社員のおかげだ」と考え
、感謝の気持ちを込めて、スタッフ全員に
ボーナスを出したのです。
給料の4ヶ月分に
あたる額のボーナスをもらったスタッフは
、みんなとても喜び、社長にハグをしなが
ら、何度も何度も「ありがとう」と伝えま
した。

社長も「みんな喜んでくれて良かった!こ
れで来年も頑張ってくれるだろう!」と、
嬉しい気持ちになったのです。

と、ここまではよくありそうな話です。

「頑張った成果に基づいて報酬を出す」こ
れって日本でもよくあることですよね?

しかし、これが後々問題に発展し、会社
は経営が危うくなる程に陥りました。

なぜでしょう?

その答えは、ボーナスをもらってとても
喜んでいたスタッフの頭の中にありまし
た。

実際彼らの頭の中では、
「この会社、
すごく儲かっているんだ。じゃあいっか
。」ということで、泥棒が始まりました。(汗)

「儲かってるから少しぐらいいいか」と
いう気持ちが全員に芽生えてしまったの
です。

結果的に「少しぐらい」では済まなかった
のですね。

こちらとしては、「いい気持ち」
でやっていることが、「こちらが思った通
りに捉えられるとは限らない」という一つ
の例です。

言い換えれば、思った通りの見返りが得ら
れない可能性があるということです。

この話を聞いた時は衝撃的でしたが、この
話に学ぶべきポイントがあると思います。

多種多様な民族がいるアフリカでは、「こ
うしたら良い」というルールは一言では語
りきれません。

元々、2,100以上の民族と言語が存在する
と言われています。

私自身が感じている「
日本特有の文化」の一つとして、「贈り物」
というのがあります。

私たち日本人は、ちょっとした旅行に行っ
ても、家族や友人、または会社の同僚にも
お土産を買っていったりします。

お土産に限らず、お中元やお歳暮といった
ような、季節ごとにお世話になっている方
に贈り物をする文化も根付いていますよね。

これって結構「日本特有」だと思うのです。

外国人観光客の方も、自分自身や家族くら
いまではお土産を買っていきます。
しかし、
会社の同僚まで、ましてや一人一人にまで
配ったりというのは、あまり見たことがあ
りません。

実際に、「日本人は何でそんなにみんなに
までお土産を買うんだ?」なんて聞かれる
ことがよくあります。

そんな日本特有の文化を理解している、日
本人観光客が多い国では、明らかに「日本
人向け」として作られた小分けパッケージ
の詰め合わせ商品があったりします。

そしてこの「贈り物」文化は、個人間の贈
り物に限らず、外交にも表れている気がす
るのです。

後進国等に「金銭的」な援助はしていても
、実際どうやってその国と関わっているか?

本当の意味で「仲の良い国」はどこか?
という点です。

「贈り物」をするのが礼儀 =「贈り物さえ
していれば大丈夫」と国際社会では本当に
なるでしょうか?

少しスケールの大きな話になりましたが、
海外とのネットワークを構築する上では、

その人に合わせた関わり方、やる気を起
こさせるポイントがあるということを、
心の片隅に留めておいて頂ければと思います。

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▼プロフィール:インスクエア アフリカビジ
ネスサポーター
・氏名:坂口 真梨奈(さかぐち まりな)27歳

・出身:神奈川県横浜市

・役職:(株)スパークトレーディングジャパン代表取締役

・職種:海外ビジネスコンサルティング、貿易

【会社HP】http://sparktrading.co.jp/

【メール】marina.sakaguchi@sparktrading.co.jp

【ブログ】http://profile.ameba.jp/sparktradingjapan/?frm_id=v.mypage-profile–myname

中小企業としていち早く南アフリカ、レソトに
拠点を設立。
人口拡大、経済成長が著しいアフ
リカ大陸への日本企業進出をバックアップ。

初めての就職で米国へ渡り、以降「外から見た日本」
の姿を分析。
海外ビジネスにおいてマーケティン
グとローカライズを重要視している。

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