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『単純化の功罪』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1229

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01 ┃ 本日のコラム -『 単純化の功罪 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
金曜日はAPIエコノミー実践記録に拡大して、
活動記録を準リアルタイムでお伝えしています。
今日は単純化に関するコメントです。

新しいサービスが、世の中に受け入れられるには、
その技術的な斬新性、有効性、のほかにいくつかの要素が
必要です。
コンテンツ市場開拓も同じで、いつもこれを模索しています。

大切な要素が「単純化」です。
後方では如何に複雑な理論、処理が行われていても利用者に
見えるところは単純でないといけない。

インターネットを普及させたのは「GUIのブラウザ」。
=呪文のようなコマンドライン入力をアイコンクリックに
変えました。
飲食は「早い」「安い」「うまい」単純なキーワード。
後方では店舗へのデリバリ、従業員教育など膨大な工夫が
あるがそれは見せない。

XML市場が不発だった、大きな原因と考えています。
APIをどう単純化して訴求する。いつも考えていることです。
一方で、単純化には伝えないという意図も込められています。

政治の世界では「郵政民営化」「小池対石原」、トランプ旋風も
ありました。論点のすり替えです。
ITでは「キュレーション=他人情報の配信」がDeNAの
「デマサイト」に転化しました。

「600万社の情報から営業リード獲得サービス」
「200万社のデータベースからの抽出」といった
単純コピーが氾濫しています。

直接確認できないのですが、どうもこうしたサービスは
それぞれが一定の支持を受けている。
=顧客獲得ができているようです。

600万社といったとき、情報源はNTT電話帳、電話番号と
住所、屋号情報です。
「独自の業種区分」はNTT業種の変換です。
この基本情報にネットの検索時技術を付加することで、個別の
サービスを作っています。

表面の単純なコピーを支える後方技術、ノウハウが秘匿されて
すごいのかもしれない。
しかし、すごさの片鱗を見せて、訴求しないと、利用者には
そのすごさが伝わらないのではないか?
と思うのですが、見つかりません。

そうそうたる出資者、利用実績としての著名な会社名は
開示されています。これで十分だろう。という感じです。
そんなに新規開拓は簡単かな?

「単純化」で気になっていること。
最近でもないかもしれませんが、夜のテレビでクイズ番組が
氾濫しています。安く作れて視聴率が稼げる。
出演者のセグメントに引っかかります。

東大・京大・有名大学タレントVS XX的な「ラベル」が
付きます。
クイズですから単純な答えがあります。
どうでもいい知識、記憶を競います。
差別化ですから「重箱の角をつつく」問題です。
定番化しているので、出場者は事前準備を怠りません。

時々番狂わせもあるようですが、結果は変わりません。
当然です。
個人差はありますが、5教科9科目の試験を通過してきた
事実があります。
「ガリ勉」「丸暗記」などいろいろ単純化した表現もありますが、
過去の知識蓄積の吸収過程には暗記は必須です。

18歳以降その知識をどう発展させるのかが、各個人、
大学の課題です。
これは知識、記憶によっては決定できません。
それぞれの挑戦と、成長があるはずですが、これは問わない。

知識を競わせて、やっぱりという印象付と、
真逆に、有名大学を出ても金銭的に困窮している。
という特集もあります。お金が一番。単純です。

公共の電波を使って数千万人に届ける番組ですから、その後の
争いを届けるべきなのでしょうが、単純化しないと
視聴者が喜ばない。ということでしょう。

今日のテーマは、今週読んだ「梅原猛の授業仏教」の影響です。
文中にニーチェ(ドイツ哲学者)の言葉として紹介がありました。
人生は「ラクダ」「ライオン」「赤子」の3つの段階で構成。
ラクダ:忍耐をもって重い荷物=知識を吸収する。
ライオン:教えられた知識を批判する。
赤子:批判にとどまらず無邪気な心になると創造が可能となる。

仏教は「ナムアビダブツ」と口で唱えて一気に普及した。
法然、親鸞の功績です。

赤子のような無邪気な心で創造を目指さないといけないと
いうことです。
自分に固執せず、競合が受け入れられている事実から
何かを謙虚に学ぶ。
頑張ります。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)65歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、『APIエコノミー』を追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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