バーチャルオフィスのinsquare|TOP > インスクエアメルマガ バックナンバー


TOP >> ;『焼酎の逆襲!「関税と酒税の壁」』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1233

『焼酎の逆襲!「関税と酒税の壁」』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1233

■[ インスクエア ビジネスニュース ]■

エイジレスな起業支援
インスクエアが送る最新!ビジネス情報

http://in-sq.com

■━━━━━━[vol.1233] 2017/03/15━■

メルマガ無料購読申込はこちら

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
01本日のコラム -

焼酎の逆襲!「関税と酒税の壁」

…………………………………………………
白濱 一久 (飲食店・食品商品開発プロデューサー)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前回はマレーシアからでしたが、今回は過ごしやすい天候の台湾か
らお伝えします。

今回の台湾出張は芋焼酎のPRでした。結果的に芋焼酎の台湾サイド
の輸入レギュレーションが今年の1月1日に大きく変更した事により
、運良く他の芋焼酎蔵元よりも最速のPRスタートを切る節目になり
ました。

簡単にお話しをすると、、、。ここ数年、芋焼酎から検出されるメ
チルアルコールに台湾政府が反応したことにより輸入規制がかかり
、表向き台湾は芋焼酎を輸入する事が出来なくなっていました。

しかし、今年から基準値が下がり、殆どの芋焼酎が輸入可能になり
ました。

しかも突然の発表で、、、、

元々、親日国である台湾は関税の高さにも関わらず、日本の焼酎の
輸入が盛んな国で、良いマーケットでした。

しかし、先述の規制により、ムギ、米、そば各焼酎の輸入は制限さ
れず、芋焼酎だけが規制されていました。

それが、解禁です。昨年から芋焼酎蔵の顧問をしている私にとって
は、マーケットオープンです。

本格芋焼酎のマーケットが広がりだした矢先の3年前に規制された
その道が開けたのです。

香港滞在時に台湾でもプロジェクトをいくつか立ち上げた経験があ
り、その可能性は十分理解しています。

直接乗り込み、聞き込み調査開始です。聞き込みなら分析し、白濱
流テストマーケティングを繰り返します。

道は見えました。確実に売れる。SMAP同様

「NO.1でなくONRY1です」

ここで、日本産のお酒を輸出す際の最大の問題、関税と酒税につい
お話ししましょう。

日本で売っている焼酎は蔵元からの販売価格に酒税が含まれ、そこ
から問屋や小売店利益がオンされます。

しかし、海外輸出の場合、日本国内での酒税、消費税はかからない
代わりに、

「輸送費+関税+酒税」

がかかります。

これが、大きな輸出障壁になります。

アジア最大のワインポートになろうと政府が舵を切った香港は、な
んとアルコール度数30%以下のお酒は酒税、関税0、、、、天国で
す。

実質的に言うと、日本酒や殆ど焼酎は30%以下なので、輸送費と現
地問屋と小売店利益が加算されても、ほぼ日本と同じ価格です。

奇跡です。

日本国内2,000円の酒は香港でもほぼ2,000円です。

ところが他の国々では勝手が違います。

今回の台湾を例にとってみましょう。

ビックリしますよ、、、

台湾のお酒の輸入関税はワインは10%、ウイスキーは0%、

日本酒や焼酎は、、、、、なんと関税40%

お米等の自国農作物の消費を邪魔させ無い様に、お米の生産国で
ある台湾は和酒に高額の関税を課しています。

お米が原料の日本のお酒には高い、高い税金がかかってます。

酒税はアルコール度数1度2.5円×度数×0.72(リットル)

計算してる場合ではないので、実勢価格で言いますと、
日本国内で1本900円の焼酎が台湾のスーパーで約3,000円、飲食店
で6,000円ビックリですね、、、

この価格帯の他の世界中のお酒に勝負を挑みます

台湾・香港・中国はボトル売りがほとんどです、グラス売りを信用
しなんです。10年くらい前はあの久保田の偽物が中国に出回っ
てました。

つまり、おなじみの1000円の焼酎を6,000円で、しかもボトルでキー
プして飲んで頂かないといけない戦い、、、

テストマーケティングの結果は、、、、

「高額で売れるマーケットに絞った販売」

答えは見えました。手ごたえもあります。

次回は、その答えをマーケティングの観点から見てお話しします。

そんな、こんなで、新商品開発の依頼、飲食店のプロデュースも
随時受け付けております。
下記、メールアドレスまでお連絡下さい。

それでは、多謝・再見

———————————————————-
▼プロフィール:飲食店・食品プロデューサー
・氏名:白浜 一久(しらはま かずひさ)
・出身:福岡県
飲食プロデュース歴17年
国内8業態56店舗、海外4業態7店舗の実績
食品商品開発・地方ブランディング歴8年 
インスクエアサポーター(食品飲食ビジネス・海外進出担当)
連絡先:shirahama.imagine@gmail.com
———————————————————

関連記事

« 6月 2024 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30