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『教育の多様性』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1412

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■━━━━━━[vol.1412] 2017/10/20■

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01 ┃ 本日のコラム -『 教育の多様性 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
今日は、障害者特に聴覚障害者への
教育支援から多様性確保のテーマです。
京都に移って5か月、いくつかの
テーマが持ち込まれています。
その中で私が注力しているのが、
iPhone,iOSの音声からテキスト
表示システムのマーケティングです。

開発のきっかけが学習塾での、
聴覚障害者への対応だったので、
教育関係から着手です。

一般的には0.2パーセント程度の人が
何らかの理由で、音、音声が聞き取り
にくい、聞こえない状態です。
学習塾にもいます。
たまたまですが講師がiOSに詳しく
自分でソフトを作れることから、
アップルの音声認識を使って、
講義をテキスト化、生徒が保有する
iPhone,iPadに表示するシステムを
開発しました。

2年運用して一定の成果があるので、
より広く普及させる方策検討となりました。

市場を確定させるべく、大学における
聴覚障害者への教育支援について
現状をしらべましたヒアリングです。
少なくとも、私がいた半世紀前の大学
ではには支援策は全くありませんでした。
現在は専門の組織ができています。

社会的な背景として2016年6月
障害者差別解消法が施行され、公的な
機関には率先して社会的なバリアを
取り除くことが義務つけられています。

現在は、対象者からの申請を受けると、
すべての講義に個別に最適と考えら
れる、支援策を準備しています。

伝統的な手話は,専門的な講義には
不向きで、ノートテイカーといわれる
支援者が2人ついて、講師がしゃべる
内容をPCに入力する方式が中心です。
単なる言葉の入力ではなく、
な用語識別解釈が入るので、支援者
も同等の知識が必要です。

ボランティアではなく、有償
アルバイトです。
完全ではないが最適、最善を尽くす
という姿勢です。
この過程へIT技術の適用も試みも
幾つかの実践が開始されています。
今回対象とした、音声を自動的に
テキスト化して表示する仕組みも
一部適用しています。

現場の責任者のコメントとして、
音声からテキスト変換はすでに人的
な支援が入っている場面ではなく、
それが困難な状況、屋外の実習、
実験の場面へ絞り込んで、
必要な機能を充実させると使える。

屋外実習では、誤変換など意味が
うまく伝わらない場合は、対象者から
聞き直して会話によって内容を確認する。

技術を介在させた、新しいコミュニ
ケーション方式の確立。

ごく1部の聴覚障害者に対し、個別に
教育支援の体制を作ることに関しては、
費用を含めて障害も大きそうですが、
大きな意味があります。
法律による強制面もありますが、多様性の確保です。

社会全体が一定の余裕を持たないと、
強者の論理で効率性が優先されます。
それは決して全体の、継続的な最適解
にならない。

日本はすでに高齢化社会に入り、
それは急速に拡大していきます。
今聴覚、視覚が充分であってもどんどん衰えます。

高齢者を含めて、聴覚障害者がそれぞれに、
自分の自由な意志で継続的に、学習、研究、
ビジネスの場で活動できる環境の創出です。

大学における試みは、世の中を変える
ことにつながります。
特に人の介在による支援からAI含む
ITの活用への転換は適用領域を大きく拡大します。

駅のホームの放送を、手元のスマホで
確認するというのもありそうです。
掲示までは時間差があり、
リアルタイムのテキスト化は有効です。

インバウンド対応もあります。
外国人を対象とした、デパートなどの
放送の翻訳もありそうです。

現在、リアルタイム性はほぼ確保
されていますが、誤変換による情報が誤報
として伝わるリスクがあります。
この解決策が運用ノウハウとなります。
完璧さを追求することと、現状の中で
使いこなす知恵、双方のバランスが普及の
カギとなります。

私的な経験と照らすと、かつてPDFからXML
変換市場創出はこのバランスの構築に失敗しています。

失敗を経験として、今の課題実現を実現します。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)65歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、『APIエコノミー』を追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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