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『ビジネス立地』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1464

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■━━━━━━[vol.1464]2017/12/22━■

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01 ┃本日のコラム『 ビジネス立地 』
━━┃…………………………………………
  ┃藤田幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
以前から何度かコメントしてきていますが、
コンサルタントの知人が大阪で実践経営の
体系化を進めています。
SP経営=シンプルアンドプロフィッタブル
単純化することで利益を生みます。
毎月例会には休まず参加しています。

自分が経験した事を美化したり、個人の
思い出として残すのではなく、
うまくいかなかったことを誰かのせいに
して悔やむのではなく、何がうまくいって、
何がまずかったのか、自分の努力、
力によることと、世の中のもっと
大きな流れによって決まることを分離し、
今から何をすべきか考えます。

毎月6時間ほど継続しています。
移動時間には、ウオークマンに録音された
講義を聞きながら、考えます。

いま私が考えるのは、今日のタイトル
としたビジネス立地です。
石油の鉱脈がないところをいくら
掘っても石油は出ません。
魚がいない海に網を張っても魚は捕れない。
ニーズがない商品をいくら工夫しても
売れない。

不成功の要因の列挙は簡単で、
納得できます。
問題はではどこを掘ればいいのか、
何を売ればいいのかです。
こういった課題は一般論は意味がない。
私の場合は継続する課題があります。
PDF2XMLです。

この不成功要因が一定説明できると
そこから生まれる今後の方針についても
一定の自信が待てます。
この探求過程は外部に伝えることは
ないのですが、様々な思想、理論、
方法論の評価としてシュミレーション
はいつも継続しています。

PDFはご存知の通り、電子文書の標準
として今も優位を持っています。
私の想定が違ったのは電子文書は紙の
延長のPDFから速やかにデータベース
=当時のXMLへ移行する。(はず)
この市場を狙って、つまりビジネス立地
をここに設定したわけです。

結果としては、その変化は起こることが
なくPDFは紙の文書の電子化として
そのまま市場を拡大し、XMLは話題に
なることもほとんどありません。

10年が経過し、XMLはJSONという形
で継承され、人とシステムの
コミュニケーションで利用が拡大しています。
AIによる判別結果などもJSONで
返送されています。

更に今注目されているのはIoTです。
様々な機器がネットワークに接続されて、
測定器として情報を収集、送信する。
あまりにも膨大な情報となるので、
人が直接判断することは出来ずAIに
よって自動的な処理が必須となる、
交換されるデータ様式はJSONでしょう。

一度文書として編集された情報のデータ
ベース化ではなくて、発生、収集された
準リアルタイムの情報の蓄積加工が先行する。
このためには、無線通信の圧倒的な
低価格化、大容量化という前提が不可欠でした。

これはある意味では結果論のよう
ですが、10年前も想定できない
ことではなかった。
少なくともビジネス立地としての
選択を冷静に行えば、いきなり
PDFのデータベース化ではなく
中間的なPDFの加工サービス領域
の追求もあり得ました。

といった過去の反省を踏まえて、
今、ビジネス立地をどこに求めるか?
やはりAIです。
技術的なキーワードが出ると、
その開発を想定して自分の専門では
ないと回避することが多いのですが、
AIの活用は自分の日常的な活動に
おける意思決定をどんな過程で行って
いるか、正確に記述することです。

誰でも自分の独自の思考過程と
ノウハウがあります。
もちろんその優劣が競争優位と
なるのですが、最初に構築する
ことでビジネス立地優位に立てます。

資金、人員規模は無関係で発案者の
創意工夫がすべてです。

この対極に、資金力が優劣を決する
通信インフラ、デバイス開発事業が
あります。

楽天が第4の通信事業者として
エントリーしました。
ECモールとして成功し、アマゾンとの
競合の中、通信事業です。

新規参入で価格が下がる。という
論調が主流ですが、大きな資金が
必要な事業は完全な競争がありません。

ソフトバンクが価格破壊者として
参入したのち、3者で利益を
分かち合う仕組みで利益を享受しています。
楽天もそこに位置を占めるのが狙い
です。
資金を有する者の強みであり弱みです。

小さな創意が生む市場の積み重ねでは、
規模が大きな組織を変革できません。
どうしても大きな市場、確立した市場を
狙うことになります。
そこには新しい世界はないのですが。

中小零細は違います。
どんな小さな市場でも自分で
チャレンジできます。
うまくいかないときはすぐ撤退です。
次の、新しいビジネス立地を探します。

ビジネスの世代のサイクルはどんどん
短くなります。
アマゾン、楽天もAIによって現在の
位置を失うかもしれません。

正しくは、小さな企画によってガリバー
のビジネス立地を侵食することが可能
ということです。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、
 起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)66歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 京都からイノベーションを目指します。2017/5/1
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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