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『サービスの検査』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1499

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01 ┃本日のコラム『 サービスの検査 』
━━┃…………………………………………
  ┃藤田幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
起業の検討中の方、関心がある方、

あるいは日常生活はどう変化するのか。
こういった課題の関心がある方に、私の
プロジェクトの状況をお伝えしています。

今日は、先週の継続でappleの音声認識
機能を使ったサービスの検査工程です。

検査は、メーカが製品出荷を行うに際して
その機能、耐久性、誤操作によって起きる
影響などを事前に確認検証する工程です。
多くは、独立した組織になっていて、この
部門承認がないとどんな斬新な商品も出荷
に至りません。
品質の守護神であり、壁です。

些細な(と思われる)ことを指摘したり、
起きそうもない事態への対策が要求されます。
激しく開発側とやり取りがあります。
おそらく、今もこの関係は変わっていない
でしょう。

日本で、システム(ソフトウェア)について
検査工程が導入されたのは、50年ほど前です。
それまでは、開発担当が設計要件をテスト
して、結果を判断し、完成と判断すると、
出荷でした。
ソフトの重要性が、それほど高くなかった
ことを示しているともいえます。

最初に組織的な検査工程が導入されたのは、
国鉄(現JR)の座席予約システムだと
自称発案者から聞いています。
IBMとのし烈な競合を日立が制した、最初の
大規模オンライン座席予約システムです。
確かに、ダブルブッキングがあると大変です。

今回対象とする、音声認識サービスは
小さな仕組みですが、利用者に提供にあたり、
いくつかのチェックポイントがあます。
これは開発者以外が計画、実施します。
ユーザは常に、想定外の動きを選択します。

開発環境の外で利用するときの、要件確認
も必要です。
今回の場合は、個別の機器、ソフトウェアを
MDMといわれる仕組みで集中管理します。
その相性検証も必要です。
オープン技術には相性があります。
機器選択の変更が必要なケースもあります。

当初想定した、アンドロイド端末である、
AmazonFire7がMDM非対応で変更を
余儀なくされました。

実稼働環境を想定しての検査です。
90分講義が4コマあるケースを想定します。
バッテリ消耗度、通信量、については
定量的なデータを取得し、継続した
運用安定性を検証します。

結果として、iPodの充電容量に
問題がありました。
iPoneに比べて小型薄型になって
いますので、充電池容量が6割しかない。

音楽を聴く場合は問題ないが、
音声認識を通信も介して処理すると、
消耗が早い。
フル充電から4時間利用が限界です。
モバイル充電器を標準構成に追加です。

通信量は40MB程度と実測できたので、
現状5GBの契約で対応できます。
といった感じで、運用時に発生する
ケース想定と対応策を固めていきます。

そのあとは認識品質についての整理です。
口述を自動認識してテキスト変換ですから、
現在の技術で、完璧はあり得ません。
しかし、あるレベルは達成しているので、
実務に適用して改善効果を期待できる。
この判断基準を提供します。

公開の講義記録を朗読することで、
適用例を作りました。
アマゾンで講義録を検索しましたが、
適当なものがなく、以前私が読んで
印象深かった「梅原猛の授業仏教」
を選択しました。

中学生向けということですから、
50分の授業ですが、2時限で100分授業
とみなします。

4時限まで朗読、入力ができました。
親鸞や釈迦は正しく認識しますが、
釈迦涅槃図(しゃかねはんず)は無理です。
用語集などの補助教材が有効です。
こうした対応策を作ることで、運用に耐える
サービスを創出していきます。

今より少しいい状態を作ること、改善を
サービスの目標と位置付けます。
期待感が加熱気味のAIも同じです。
今できることの積み重ねが、大きな変化を
生み出します。

今週末は、辞書登録による認識改善を
検証します。
釈迦涅槃図が認識されるか?

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)66歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 京都からイノベーションを目指します。2017/5/1
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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