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『事業の売買』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1098

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■━━━━━━[vol.1098] 2016/09/06━━■

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01本日のコラム -

事業の売買
…………………………………………………
松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

昨日のメルマガでは「事業を売る」がテーマでした。本文に書かれていたよう
に、事業を売りなさいと言う意味ではありません。

私も、事業を売る、買うという視点は、経営者としてはとても重要な視点では
ないかと思います。売る立場での背景は様々です。経営者がリタイアするため
のExit、新規事業集中のための事業売却、資金繰りによる事業売却など、様々
な理由があります。

一方、買う側の理由としては、転売を除けばほとんどが事業拡大のためでしょ
う。そして、既に成立している事業を取得することは、一から作るよりは時間
を節約することができます。

そして、売り買いですから、当然お金の話になります。いくらで売りたいか、
いくらで買いたいか。双方の着地点を見つけることになります。

どちらが楽かというと、当然買う方が考え方としてはシンプルです。いくら出
せるか、どのくらいの事業収入があって、どのくらいでペイできるか、しかあ
りません。無い袖は振れませんから。

売る方の考え方は複雑です。それまでにかかった投資の回収や今後必要な資金
が条件になります。しかし、やはりここでも買う立場での考え方は必要だと思
います。客観的に見て、自分が自分の事業をいくらで買うかという視点です。

恐らく、ほとんどは、実際に売りたい金額の方が勝るのではないでしょうか。
この状況で、自身で交渉をするのは厳しいものがあります。それほど高くない
と思われるものを高く売りつけなければならないので、よほどの商売上手でな
ければできません。また、残された従業員などもいるでしょうから、その人た
ちが譲渡先で肩身の狭い思いをするのはいいことではありません。

よって、事業の売買は売る、買う、どちらの立場でも第三者を入れるのが理想
だと思います(当然、そのためのフィーは必要となります)。

当社も3月にデータ復旧事業を取得しました。事業取得コンサルを、本メルマ
ガの編集委員でもあります藤田氏に依頼しました。当社の事業内容をよく理解
していただいており、事業売買や訴訟対応の経験も豊富なので、事業取得の意
味付けや条件の設定を依頼することができました。一番知りたいのは、普通は
どうするのか、という点であり、その点はいかに経験があるかということに尽
きると思います。

また、事業を売るという視点は、事業を拡張するためにも必要です。良い例が
フランチャイズ展開です。フランチャイズ展開するためには、事業として売れ
る状態になっていないとできません。直営展開するのか、FC展開するのか、事
業売却するのか、その違いだけだと思います。当社のデータ復旧事業も横展開
しようとしていますが、そのために本部としてやらなければならないことがた
くさんあります。

おかげさまで、取得した事業の従業員、FC店舗の経営者の皆様は真剣に事業に
取り組んでいただき感謝しています。事業取得をしてよかったと思っています。

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▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
 http://www.cnet-media.co.jp/contact
・所属:(株)CNETメディアサービス 代表取締役
 http://www.cnet-media.co.jp
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『守る、修復する、分析するサービス』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1093

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■━━━━━━[vol.1093] 2016/08/30━━■

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01本日のコラム -

守る、修復する、分析するサービス
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松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

立て続けの首都圏、東日本への台風襲来、そして西日本の猛暑も一段落でしょ
うか。明日で8月も終わりです。

今日は自社の宣伝と今後の展望です。ご興味の無い方には大変恐縮ではありま
すが、このように文章にすることは社員や関係者に対して、また自分への追い
込みという意味がありますので、ご容赦下さい。

サーバー故障により失われた会社ホームページのリニューアルがようやく終わ
りました。細かなところではまだいろいろやりたいこともありますし、ビジュ
アル的にももう少し何とかしたいところですが、キリがないのでこの辺りで完
成!としました。

費やした時間や制作の過程は楽ではありませんでしたが、改めて事業内容の整
理ができたのはよかったと思います。事業内容を見直して会社案内を制作する
ようなものですから、それなりに意味がありました。

過去、細かなところではうまく行かなかったサービスもありますが、全体とし
ては廃止した事業は無く、追加になった事業はありますので、まぁまぁではな
いでしょうか。

追加になった事業はデータ復旧事業ですが、こちらはフランチャイズ展開と新
規サービスであるデジタルフォレンジックサービスを予定しています。

データ復旧事業は、既に小規模でフランチャイズ展開している事業を3月に取
得しました。

http://www.cnet-media.co.jp/topics/20160301

事業取得は、既存事業との相乗効果を狙ったものでしたが、データ復旧事業を
専門的に真剣に全国展開している事業者も見受けられません。また、当社の本
事業の本部は富山発ですから、地方発の視点でのサービス展開ができるのでは
と思うようになりました。

そして、新たに企画している新規サービスは「デジタルフォレンジック」サー
ビスです。「デジタルフォレンジック」とは言い換えれば「デジタル鑑識」です。
不正をした社員や退職した社員、また、他界した人のデジタル遺品整理なども
その範疇に入るでしょう。

デジタルフォレンジックは、技術的にはデータ復旧のノウハウがあれば対応可
能ですが、それよりも重要なのはその後の鑑定作業です。鑑定作業に多くのノ
ウハウを持つ事業者は少ないと思われますが、当社のドクターデータブランド
では司法経験者との連携により、他社では簡単にできないサービスを展開でき
ると考えています。

更に、復旧だけでなく、守るしくみとしてのITセキュリティ・ソリューショ
ンとバックアップ・ソリューションを展開し、差別化が難しいデータ復旧事業
の中で特色のあるサービスを展開していきたいと考えています。
ご期待下さい。

—————————–

今年の夏休みには小学校!のプチ同級会に参加し、約40年ぶりに故郷の友人
に会いました。人の記憶は40年経過するとどうなるか非常に興味がありまし
た。ほとんどは顔と名前は一致しましたが、最後までよく思い出せない人もい
ました(汗)。周囲の話を聞きながら「あー、そうだよねぇ」とか適当ごまかし
ながらその場をしのぎ、しかし、今でもよく思い出せない友人もおります。ま
るでコントのようなシーンでもありますが、小さいころの友人は利害関係があ
りませんからいいものだなと改めて実感した帰省でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

では。

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▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
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・所属:(株)CNETメディアサービス 代表取締役
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『実際にあった迷惑メールの事例』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1083

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■━━━━━━[vol.1083] 2016/08/16━━■

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01本日のコラム -

実際にあった迷惑メールの事例
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松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

月に1件から2件は個別に迷惑メールやウィルス感染の被害相談があります。
実際には深刻な被害はありませんが、先月実際にあった内容をご紹介します。

日常的にやり取りをしている数名に対し、そのうちの一人が送信者で、宛先と
CCに残りの人が指定された迷惑メールが送られてきたそうです。

英語のメールですが、内容は「今日は何時まで仕事をするのか、急にお金が必
要になった」という内容です。その方たちは日常的に英語で海外ともメールを
やりとりすることがあるのですが、日本人だけで英語でメールのやり取りする
ことはないそうです。不信に思いながらも英語で「どうしたの?」と返信する
と、少し間を開けて、かみ合わない返事が来たとのことでした。

直接本人同士で確認すると、迷惑メールだと判明したので、PCの使用を中止
して私に調査の依頼がありました。

こういう場合は以下のチェックをします。

迷惑メールのメールヘッダーを調べて送信者や送信コンピュータを特定する
セキュリティソフトでウィルススキャンを実施する。
不信なソフトウェアがインストールされていないか確認する。
不信なプロセスが動作していないか確認する。
ブラウザのホーム設定が変更されていないか確認する。
ダウンロードフォルダをクリアする。

メールヘッダーを調べることでかなりのことがわかります。件の迷惑メールの
発信IPアドレスは米国のフロリダのプロバイダーが払い出したIPアドレス
でしたが、それを送信したコンピュータも踏み台になっているかもしれません
ので、本当に誰が送っているかは実際にはわかりません。続いて、先に挙げた
確認をして、お客様のPCから発信されたメールではないことが判明したので
一安心でした、

この件では、以下の2つの疑問が残ります。
迷惑メールに返信したメールはどこに送られたのか?
どうして日常的にやりとりするメンバーだけに送ることができたのか?

まず一番目の疑問についてです。
今回も迷惑メールのFROMは正しいように見えていましたが、実際の返信先は知
らないGMAILのアドレスとなっていました。送信者と実際の返信先を別々にす
るのはよくあることで悪いことではありません。実際に返信するとかみ合わな
い返事が来たということですが、これはロボットか何かだと思われます。

次に二番目の疑問です。
この件の迷惑メールは、不特定多数に送るのではなく、日常的によくやりとり
する数人に対して送られたようです。迷惑メールでよくあるケースは不特定多
数に送信されることが多いですが、今回はそうではありません。やり取りが覗
かれているような気持ち悪さを感じます。

そのアドレスの組み合わせをどうやって知ったのかは、本当のことはわかりま
せんが、私の推測としては、そのメンバーの一人が使っているPCかサーバー
(プロバイダー)から、盗聴も含めてメールが漏えいしたのではないかと思っ
ています。

メールをやり取りしていたメールサーバーは大手プロバイダーの低価格プラン
のメールサービスでした。このプランにはメールの経路を暗号化するオプショ
ンがありません。

最近ではメールの経路上はすべて暗号化するのが常識となりつつあります。メ
ールの通信経路を暗号化しないと、メールの宛先はおろか、本文の内容まです
べて盗聴できてしまいます。

通信量が多いサーバーのポート110をウォッチしていればそれがメールサー
バーであることは簡単にわかりますので、何等かの方法でそこから通信データ
を盗聴することは可能だと思います。もしくは、きっかけは全く関係のない第
3者が被害者かもしれませんが、その被害者と同じサーバーを使っている他の
利用者に被害が拡大したことは十分想定されます。

個人的に独占や囲い込みというものは好きではありませんが、メールだけは自
主運用や小規模のサービスはやめて、大手事業者のサービスを利用することを
お薦めします。大手事業者のサービスは利用者が多い分、セキュリティが強固
で、新種のコンピューターウィルスの情報キャッチが早く、対応もサービス側
でやってくれます。Office365やGMAILをお薦めします。

では。

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▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
 http://www.cnet-media.co.jp/contact
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『格安スマホの実力』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1075

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■━━━━━━[vol.1075] 2016/08/02━■

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01本日のコラム -
格安スマホの実力
…………………………………………………
松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

このメルマガでも何度か取り上げましたWindows10アップグレードの無料期間
が7月末で終了しました。7月に入って手続きができるようになったアップグ
レードキャンセルのおかげかどうかはわかりませんが、当初懸念したインター
ネットの大渋滞も見られず、大きな混乱なく終わったようです。

マイナンバー、Windows10無料アップグレードと業界にとっては大きな出来事
が続きましたが、少なくても年末まではIT関連での大きな動きはないものと
思われます。良し悪しは別として、何か変化があるということはそれなりに仕
事があるわけでありまして、そういう意味では地味な2016年後半になりそ
うです。じっくり何かに取り組むにはよいタイミングかもしれません。

さて、今日の本題です。テーマは「格安スマホ」です。

スマホやデータ通信端末の通信費を大幅に下げることができる格安SIMカー
ドについては何度かこのメルマガでも取り上げました。

http://www.in-sq.com/mailmag/businessnews/20150224

この時の結論としては、スマホ利用ではなくデータ通信でメール程度ならばと
いう前提ですが、「USBスティックタイプの通信アダプタ+格安SIMで3G
通信」が最適という結論でした。

上記の記事は昨年の2月です。格安SIMを使いだしたのは更にその1年前な
ので、格安SIMが登場して約3年以上が経過したことになります。ここ1年
ほどは、ソフトバンクも3Gは速度を下げるなど、サービスの比重を下げてい
ます。さすがに、3Gがお薦めという時代でもなさそうです。

1か月ほど前に、会社携帯を楽天モバイルの格安スマホに切り替えました。こ
こでの格安スマホの定義は、「格安SIM+廉価版スマートフォンでスマホにか
かる導入およびランニング費用を抑えたスマホの利用形態」としましょう。

ドコモでの課題は以下の通りでした。
(ここが明確になっていないと目的を見失います)
①通話専用携帯とデータ専用スマホの2台持ちだったので1台にしたかった。
②データ専用スマホの月額費用が高い。
③データ専用スマホ(XPERIA)の支払いが終わった。
④Xperiaの電池が劣化し交換に約1万円かかる(自分で交換できない!)
⑤XperiaのAndroidがバージョンアップできない。

少し脱線します。
上記の課題は全部重要なのですが、特に④については大変不満でした。電池は
スマホで唯一といっていいくらい経年で性能が劣化するパーツです。Xperiaも
iPhoneもそうですが、これが交換できないのはいかがなものかと。薄く格好良
く作らなければならないので仕方ないとは思いますが。2年前のスマホを1万
円かけて再生して、それでもOSが最新にならないとはバカバカしいです(嫌な
ら買わなければいいのですが、顧客の標準品なのでサポートのために仕方なく
選択したのです、と、ちょっと言い訳)。

さて、楽天モバイルの格安スマホにして上記の課題はどうなったでしょうか?
結論から述べるとほぼ満足な結果となりました。

月額費用はデータ通信5GB/月、通話基本料込みで約3000円/月です(通
話がなければ2150円!)。2台持ちで、なんだかんだで1万円以上かかって
いたものが3000円ですからとても満足です。
通話は、楽天モバイルの5分間かけ放題の基本料が850円です。

端末はPCメーカーのASUSのZenFone2 16GBモデルですが、半額キャンペーン
適用で15012円買い切りです。もちろん電池交換OKです。予備電池も持
ち歩くこともできます。あまり使うことはないかもしれませんが、デュアルS
IM対応です。大変満足です。

と、良いことを先に書きましたが、もちろんデメリットもあります。

まずは通信速度。一応4GLTE対応ですが、通信速度は数メガ程度がいいと
ころでしょう。これはドコモ、ソフトバンク、AUなどのメガキャリアの5~
10分の1くらいだと思います(あくまでも感覚です)。ヘビーゲーマーやアプ
リダウンロードが多い人はやめた方がいいかもしれません。ストリーミング動
画はバッファリングなどを駆使して最適化されますのであまり問題ないと思い
ます。しかし、機能上の課題と言ったらその程度で、メールやウェブ中心でし
たら全く問題ないと思います。また、オフィスや自宅など留まる場所ではWi
Fiを使いますので、この理由からも問題がないと言えます。

ちなみに、格安SIMと言っても、ドコモのサービスの切り売りですから、留
守番電話、転送電話、海外ローミングなど、ドコモで利用できるサービスは
すべて利用できますから、機能上の問題はほぼないと思います。

デメリットの2つめはドコモの2年縛り違約金でしょう。今回は2台持ちとい
うこともあって、その違約金が馬鹿になりませんでした。これは時期を調整す
れば回避できる問題です。

そして、最後に、デメリットというほどではないですが、格安SIMは法人契
約ができる事業者がほとんどありません。法人クレジットカードを使えば法人
口座で決済できますが、1枚のカードで契約できる回線数は5回線程度なので、
法人で多数回線を契約したいという企業には不向きかもしれまれせん。今回も、
ドコモは法人契約でしたので、個人名義に変更して、ナンバーポータビリティ
と、手続きがやや面倒でした。

結局、今回はドコモの解約と楽天モバイルの契約・端末代で4万円くらいかか
ったと思われます。しかし、月に7000円程度の節約効果がありますから、
数か月で回収できます。そして、何といっても携帯料金で毎月1万円オーバー
の明細を見なくて済みますから心理的に楽です。

重要なことは、なぜ格安スマホにするか目的を明確にすることと、一度切り替
えたら2年間は同じサービスを使い続ける、ということではないでしょうか。
2年くらい使わないと費用的な効果は出ません。ちょこちょことサービスの切
り替えをしていると手数料だけで相殺されてしまいます。

では。

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『最近のウェブデザインのトレン』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1066

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■━━━━━━[vol.1066] 2016/07/19━━■

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01本日のコラム -

最近のウェブデザインのトレンド
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松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

1ヶ月半ほど前に、自社のウェブサーバーが故障して以来、自社のウェブサイ
トが工事中の状態です。自社サイトがないというのは営業上、非常に都合が悪
いものです。特に新規の取引や提案活動をするときに、ウェブサイトがないこ
とは致命的です。まず信頼されません。

手元にあったバックアップを復元しようと思いましたが、記事があまりにも古
かったので、良い機会なので作り変えようと、現在は新サイトを製作中です。

新ウェブサイトを制作するにあたり、旧サイトの素材などを再利用しようと思
いましたが、これが、、、サイズが小さくて使えません(使おうと思えば使えま
すが)。

旧サイトは会社設立当時に作成しましたが、それもその前の個人事業時代のサ
イトがベースになっていますので、8年ほど前のデザインや素材がベースにな
っています。その当時と何が違うのか、何が現在のトレンドなのか考えてみま
した。

●液晶モニターの解像度が大きくなった!

まず、8年前と大きく異なるのは液晶モニターの解像度が格段に大きくなった
ことです。現在主流の解像度は横幅が1920ドット(HDサイズ)です。ノ
ートPCでもこのサイズの液晶を持つものが最近は珍しくありません。
10年前のPCでは横幅は1280ドットくらいが主流で、1024ドットと
いうPCも当たり前にありました。つまり、現在は横幅で2倍、縦で1.5倍
程度の解像度があるわけです。1024ドットで最適化したサイトでは、画面
の端に偏るか、センタリングした時には料横に大きな余白ができてしまうわけ
です。ウェブコンテンツのパーツにしても、割りと大きめだった幅500ドッ
トのバナーなどは全体の横幅の1/4でしかありません。なんとも空間が埋ま
らなくて格好が悪いわけです。

ただし、矛盾を感じるのは、皆さん、1920ドットの横幅をフルに使ってい
るわけではないということです(表現が正確ではないですが)。多くの方が12
5%とか、150%に拡大して使っていますので、HDサイズを意識して使っ
ているわけではないという現実があります。特にノートPC利用の方はそうい
う傾向があるのではないでしょう。ということは、余談ですが、モバイルノー
トPCにはHDサイズの解像度は不必要ではないでしょうか!

●スマホが登場!

次に、8年前と大きく違うことでスマホの存在があります。スマホがPC並み
に普及している今(PC以上かもしれません)、スマホでの閲覧を無視するわけ
にはいきません。現在のスマホは5.5インチ程度でHDサイズの解像度があ
ります(なんとPCと同じです!)ここに従来のPCサイトを表示したら文字
が小さくて見られたものではありません。救いは、スマホは縦長で見ることが
多いので、その場合の横幅は従来のPCの横幅と同じです。よって、なんとか
体裁は保てるものの、やはり小さくて見られないと言う点では問題があります。

では、そんな大きな環境の変化の中、ウェブデザインはどのように変化したの
でしょうか?

■指でタップしやすいフラットデザイン

デザインの主流が「フラットデザイン」(タイルデザイン)というデザインに変
化しました。これはWindows8で採用されて広がったようですが、サイトを構成
するパーツを大きくして、タイルを張るように並べて配置するデザインです。
凝った色使いや装飾もせずにシンプルなのも特徴的です。
この狙いは何かというと、スマホやタブレットで指でタップしやすいというこ
とだと思います。

■PCとスマホでレイアウトが切り替わるレスポンシブルレイアウト

PC用サイトとスマホ用サイトを二つ作るのはとても大変です。ひとつのサイ
トでデバイスによって最適なレイアウトになってくれるのが理想ですが、それ
をレスポンシブルレイアウトといいます。やり方はサイトの構成によって異な
るのですが、例えば、CMSでは一番普及しているWordPressであれば、プラグ
インをインストールするだけである程度はレスポンシブルレイアウトが可能に
なります。これでもあると無いとでは全然違います。

■やっぱり中身です!

しかし、何と言っても中身が重要です。十分な情報量(文字量)があれば検索
エンジン対応にもなります。ウェブデザインは専門家でなければ難しいですが、
中身のコンテンツ(文章です!)は人任せにはできません。昔で言えば会社案
内を作るようなものです。伝えたいこと、主張したいことをしっかり文章で表
現することが重要です。

次回のメルマガまでにはサイトのリニューアルが終わっていればいいですが。
では。

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『標準化のすすめ』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1057

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01本日のコラム - 標準化のすすめ
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松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

 いよいよWindows10アップグレードの無料期間終了の7月末が近づいてきま
した。先週は、マイクロソフト社はWindows10更新ウィザードに「更新しない」
を選択できるようにしたとのニュースがありました。さすがのマイクロソフト
もユーザーの苦情や行政機関からの指導には耐えきれなかったのか、それとも、
アップグレードがほぼ満足できる台数に達したのか、真意はわかりませんが、
以前もお伝えしたインターネットのトラフィック問題は、今回のマイクロソフ
トの措置で多少は救われるかもしれません。

 只今はお客様の新規PC、10台のキッティング作業中ですが、皆さまの会
社ではパソコンを新規購入した際の設定はどうされているでしょうか?
小規模の企業では、恐らくほぼデフォルト状態でお使いになっておられるので
はないでしょうか?

 新規購入のPCの初期のソフトのインストールやプリンターの設定など、ユ
ーザーが使える状態にするまでの導入作業をキッティングといいます。大企業
では多くのPCを一元的に管理する必要があるため、ごく一般的に行われてい
る作業ですが、小規模企業でも実施した方がよいと思います。

 キッティングは言い換えれば設定の標準化です。この作業をプロに委託し、
更にその後の管理やヘルプデスクも

 購入直後のPCは様々な設定が必要ですが、それらの意味はよくわからない
ことが多いものです。そのよい例がマイクロソフトアカウントです。Win8以降
のPCはマイクロソフトアカウントが必要と思っている方も多いと思いますが、
マイクロソフトアカウントなしで使うことが可能です。この辺りの流れは、今
回問題になったWindows10のアップグレードと似ています。つまり、「使わない」
という選択肢がないので、ついついアカウント新規作成に進んでそのまま登録
してしまうのがほとんどです。実は、一度アカウントを作成に進んだあとに「マ
イクロソフトアカウントを使わない」という設定ができます。実にわかりにく
い流れです(無理とそうしているのでしょうが)。

個人利用ではこれでもいいかもしれませんが、企業ユーザーで十数台が無料の
マイクロソフトアカウントでログオンして使っているというのはなんとも気持
ちが悪いものです。やはり10台に近い規模になると、何等かの基準が必要で
はないでしょうか。

 また、一番いいと思うことは、標準化をプロに依頼すると、驚くほどPCが
使いやすくなります。無駄なポップアップがでなかったり、無駄なソフトが起
動しなかったり、不要なアイコンが削除されていたり、拡張子が表示されてい
たり、使いやすいメニューになっていたり、等々。
よく使う道具だからこそ、快適に使いたいものですね。

 ウェブで「キッティング」と検索すれば業者はすぐに見つかります。また、
当社でもサービスが可能ですので、ご興味がある方はお気軽にご相談下さい。

では。

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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

先週と今週は外資系企業M&Aに伴う事務所移転の対応です。先週から、オー
ストラリアからエンジニア1名が来日していますが、日本側のエンジニアは私
になるので、一緒に対応にあたっています。

正味一週間近く外国人エンジニアと一緒に仕事をしたわけです(まだ進行中で
す)が、その中で印象に残ったことを述べます。

まず大変なのはやはり英語です。挨拶やたわいのない話はあまり問題がないの
ですが、仕事の話になると流石に厳しいものがあります。ゆっくり、わかりや
すく話してくれる時はいいのですが、早口で話される英語はさっぱり聞き取れ
ません。何度も聞き返すのも辛いものですが、海外の人は英語が母国語でない
人の扱いに慣れていますので、そういうものだと思って根気よく付き合ってく
れます。その企業で英語堪能な人は何人もいますが、ITがわからないので、
通訳もできないといいます。

それにしても、その外国人(のエンジニア)は少しのことをすごくたくさん言
葉を使って説明します。それだけのことをなぜあんなに長く説明するのかよく
わかりませんが、何かすごいことを言っているかと思うと、その長い説明はな
くてもいいようなことが多いです。ですから、外国人の彼が長くしゃべって、
私が「OK、で?」という感じで答えると、その答えでは満足しないのか、ま
たたくさんしゃべります。どのようにわかったのか話さないと満足しないよう
です。まさに文化の違いというべきでしょうか。

US本社の大手外資系の企業のITなどは普段なかなか知ることができないの
で大変参考になります。使っている機材や管理の仕方、ポリシーなど、自社の
サービスを展開する中でよい基準になります。あの企業はここまでやらなくて
もいいな、とか、これは参考にした方がよさそうだ、とか、だめ出しする理由
としても参考になりそうです。

また、技術的な標準がどの辺りにあるのかも判断できますので、ノウハウ的に
は大変得るものは大きいと感じています。

日本国内では少子高齢化や景気減速など心配したらキリがありませんが、専門
知識があって英語ができたら仕事には困らないような気がします。英語はとも
かく、専門知識やノウハウは経験の浅い人には無理ですから、40歳台以上で
も英語が活用できればこれからでもまだまだ十分活躍できるのではないでしょ
うか。もっとも、日本人の場合、日本語が不十分で英語ができるということは
まずないので、日本でそれなりに実績があってアウトプットもきちんできるこ
とが大事です。10年後を目指して着実に実績をあげて、並行して英語も鍛錬
すると、10年後はそれなりに明るいのではないかと思います。

では。

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『Windows10アップグレード するならお早目に!』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1038

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Windows10アップグレード するならお早目に!

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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

前回のメルマガではWindows10のアップグレードについて書きました。
早めにアップデートをするかしないか決めて、アップデートするという方は早
めのアップデートをお薦めします。というより、これはお願いです。

なぜならば、無料の期限7月末頃はインターネットが大変混雑して通信の渋滞
が予想されるからです。個人的な予想としては、過去最大級の大渋滞が発生す
るのではないかと懸念しています。

インターネットプロバイダーも気が気ではないでしょう。

あまりにも強引とヒンシュクを買った先月末の自動予約の適用でも一部のプロ
バイダーで速度低下や海外接続の不具合が発生していました。ただでさえ、毎
月の第2水曜日の月例セキュリティアップデートでは同様の事象が発生してい
ますので、本当に大丈夫だろうかと心配してしまいます。

なぜそんなことを心配するかというと、ITのサポートをしていると、ネット
が遅い、とか、接続できない、などの問い合わせがあるからです。具体的な症
状がなくても、なんとなくネットが遅いような気がする、などと言われる場合
もあります。その時に、Windows10のアップグレードがインターネット全体に影
響している、と見解を述べると、原因がわからないので都市伝説のようなこと
を言い訳にしている、と思われそうです。

Active Directoryを導入している企業ではWindows10のアップグレードを抑止
する設定が一括で行えますので、ほとんどの企業はそうしていると思います。
また、当社のお客様でも先日、あるツールを使って一括して同様の設定を行い
ました。

しかし、いくら自社内でのWin10アップデートを抑止したり早く終わらせるな
どの対策を行っても、インターネットの混雑に関しては、プロバイダー側で対
応してもらう以外、有効な手立てはありません。プロバイダー側も設備増強は
追いつかないのではないかと思います。特に海外との接続などは、国内通信よ
りも線が細いのでどうしても影響が出てしまいます。

消費税増税延期のように、無料アップデートの期限も延期してくれないだろう
か、と内心思ってしまいます。まぁそれは問題の先延ばしでかないわけですが。

いずれにしても、Windows10にアップグレードするなら早いうちに、よろしく
お願い申し上げます。

では。

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▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
 http://www.cnet-media.co.jp/contact
・所属:(株)CNETメディアサービス 代表取締役
 http://www.cnet-media.co.jp
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『どうする? Windows10へのアップグレード』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1033

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01本日のコラム -
どうする? Windows10へのアップグレード

…………………………………………………
松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

Windows 10の無料アップグレード期限が近づいてきました。期限は2016年7
月29日です。先週だったと思いますが、使っているWindows8の1台が勝手に
インストール予約されてしまい、具体的なインストール日時が表示されるよう
になっていました。

ちょっとこれは強引すぎないか!と思っていたところ、マイクロソフト社もそ
う思ったかどうかは分かりませんが、予約キャンセルと、アップグレード案内
自体を非表示にする方法がマイクロソフト社から動画で案内されていました。

ITサポーターとしては、XPくらいまではサポートのために一通りの環境は
用意しておきたいので、全部がWin10にされてしまっては困ります。

個人的にどう思うかというと、Windows10にはアップグレードした方がいいと
思います。

なんと言っても無料
7月29日まではアップグレードは無料です。買えばやはり1万円くらいはす
るでしょうから、お得です。しかし、Windows10プリインストールのPCはあま
り安くもないので、あくまでもアップグレードが対象なのでしょうか。
7月29日までは新品のPCでもOSの分値引きますとなっていたら嬉しいです
が。

フォントがきれいです。
Windows7、8と進むにつれて全体のシステムフォントがきれいになってきまし
た。これはMacユーザーが真っ先に挙げるWinを使いたくない理由の一つです。
細かい話は、「MSのフォントの真実」をよく知っている人もいますのでお譲り
しますが、とにかくきれいなフォントは気持ちがいいですね。きれいというよ
りセンスだと思います。

操作が軽快
これはアップグレードの過程で余計なものがリセットされるせいかもしれませ
ん。OSを再インストールするようなものですから。使っているうちにまた遅
くなってくると思いますが、ついでで軽快になるのであれば一石二鳥です。

Windows8より使い易い
Windows8で無くなったメニューが復活して使いやすくなりました。もっともも、
Windows7とWindows8の中間的なメニューで、Win7に比べればいいとは言えま
せんが、少なくてもWin8よりは使いやすいです。

と、ほとんどこじつけのような理由で、仕事の生産性が上がるなど、無料とい
うこと以外には実用的な理由はありません。はっきり言ってWindows7でも十分
です。しかし、PCに限らず、新しいものはどんどん使って、新しい技術にも
積極的に触れていかないと、世の中の動きに遅れたり、よい発想が出てこない
のではないでしょうか。

当社の顧客で、会社全体でWindows10にアップグレードした企業はまだありま
せん。アップグレードのために時間を取られたり、不具合が出たりと、何かと
ネガティブな要素がありますので、致し方ないところだと思います。

サポートする方も「本当に大丈夫?」と聞かれると、「心配だったらやめた方が
いいです」と言う対応にならざるを得ません。

マイクロソフト側も、なぜ無料にしてまでアップグレードを進めるのか、きち
んとした説明がないような気がします。「Win10の方が使いやすいから奨めます」
の一辺倒で、どうしても強引と映ります。もう少し本音ベースで消費者への説
明があってもいいのではないかと思います。

ソフトウェアの自動アップデートのしくみや基準、文化を根付かせたのはマイ
クロソフトだと思います。それらの上に後発のGoogleなど新興ベンダーがあり
ます。広く普及したWindowsは他ベンダーのように勝手にサービス側の都合で
何をやってもいいという立場ではないことを主張し、でも競争だから仕方がな
いんだ、と説明すれば理解は得られると思いますが、無料だからいいでしょ、
では残念な気がしますね。

では。

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▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
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『続けるべきか、やめるべきか』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1023

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01本日のコラム -
続けるべきか、やめるべきか
…………………………………………………
松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

インスクエアのメルマガが1000号を迎えた矢先の先週、システムトラブル
によりメルマガが2日間ほど配信できなくなりました。

当社では台湾のデータセンターを契約して利用しています。現在はメインの設
備ではなくどちらかという余剰設備です。このメルマガは手弁当運営なので、
既存の資源を利用して配信しています。よって、台湾に設置しているサーバー
から配信していました。

データセンターはレンタルサーバーと違って、無停電電源と通信回線がセット
になった貸しラックの利用です。単純なスペース利用ですから、サーバーなど
の機材は自社で用意しなければなりません。什器なしのインスクエアのような
サービスオフィスのようなものと考えればイメージしやすいです。

しばらく前から、データセンターからラック(部屋)の移動の提案がありまし
た。新しいラックの方が電源設備も新しいのでいいですよ、という理由ですが、
データセンター側は古いラック側の設備を更新したかったのでしょう。地上げ
と同じで、当社一社だけがそこに居ても仕方がないので了承しました。機材移
動の時間は30分ということでした。

というわけで、先週、ラック移動を実施しました。ラックにはWindowsサーバ
ー1台とLinuxサーバー2台があります。予定の時間少し前に3台のサーバー
をリモートでシャットダウンして移動の時間を迎えました。予定の時間に通信
機器の応答がなくなり、移動作業開始のようです。30分後になんらかの応答
があるはずです。

話はそれますが、これらの様子は惑星探査機とやりとりしているようで緊張し
ます。「はやぶや」が何度も危機にあって応答がなくなったりイオンエンジンが
不調になったりしながらエンジニアの努力により地球に帰還したのは有名です
が、その前の「のぞみ」という火星探査機の話もとても面白いです。エンジン
不調のため火星までの行程を倍にして予定外のスイングバイを行ったり、予備
の通信装置で1ビット通信したりと、可能な限り利用できる手段を考え回復を
図ります。このあたりは日頃無人運転しているサーバーの保守にとてもよく似
ています。

さて、本題に戻って、ラック移動作業開始から30分後にネットワーク機器と
サーバー1台から応答がありました。しかし、Linuxサーバー2台からの応答
がありません。作業が遅れているのかと思い様子を見ますがなかなか通信の応
答が得られません。メールで問い合わせると既に電源も入れたと言っています。
なんと、2台のサーバーが起動しなくなってしまいました。モニターを接続し
てもらうと、電源は入るがモニターには何も映らないとのこと。まったく原因
がわかりません。当然過去には再起動も何度もやっていますが、電源を落とし
たことはほとんどないので、それが原因だろうということは容易に推測できま
す。その2台のサーバーはDELLの同じモデルで同時に購入したものです。8年
ほど使っていますので、古いサーバーであることは間違いないですが、しかし、
サーバーそのものが2台同時に動かなくなるとは想定しませんでした。ネット
ワーク機器がだめになった場合は、1日あれば代わりの機器を用意できます。
しかし、サーバー本体が2台というのは明らかに想定外です。

バックアップはどうしていたかというと、2台のサーバーで相互にrsyncでバ
ックアップを取っていました。ということは、2台が同時にだめになるとバッ
クアップも使えないということです。これには正直参りました。

とは言っても、遠隔地の経年設備と言うリスクも考慮していましたので、一瞬
でもダウンすると困るサービスもありません。翌日くらいまでは復旧を試みま
したが、復旧はひとまず置いて、影響が大きいものから対策をとります。メル
マガ配信サーバーを他のサーバーに構築して、トラブルから3日目にメルマガ
の正規の配信ができるようになりました。

また、プライマリーDNSも設置していたのですが、これは東京にあるセカンダ
リーDNSを急遽プライマリーDNSに指定してサービスを継続しました。しかし、
ここに大きな落とし穴がありました。

プライマリーDNSとセカンダリーDNSは常に同期を取っていて同じ状態にあり
ます。どちらがダウンしても一定期間は支障が出ないしくみとなっています。
しかし、セカンダリーDNSは一定期間同期が取れないとドメイン情報をクリア
するというしくみにもなっていて、この一定期間というのはExpireパラメータ
で指定します。これが2日間になっていたので、見事にトラブルから3日目に
管理しているドメイン情報がクリアされてすべての通信ができなくなってしま
う事態になってしまいました。インターネットの記事で同様の事象を読んだこ
とがあったので直ぐに気が付いて、バックアップしてあったDNS設定ファイル
とゾーン情報を暫定プライマリーDNSにアップロードして復旧しました。この
間15分ほどですが、本当に焦りました。

やはり、インターネットで一番重要な機能はDNSと時間サーバーです。これら
が乗っ取られたら恐ろしいことになります。DNSのバックアップだけはローカ
ルにしていたので魔の15分間で済みましたが、それがなければどうなってい
たことか。やはりバックアップが重要です。

というわけで、本日のメルマガのタイトルですが、台湾のデータセンターをや
めるか継続するかです。過去何度もやめようかと思いましたが、やはり今回も
継続することにしました。

1/4ラック、IP16個で1ヶ月2万円はしません(過去度重なる契約更新によ
り段々安くなった)。これはそれほど大きな負担ではありませんが、得られるメ
リットは以下のようにとても大きなものがあります。

(台湾に限りませんが)ある程度設備を持って維持するということは、技術レ
ベルの維持につながります。特に、多くのサービスがクラウドに変わりつつあ
る昨今ではでは、これは重要なことです。クラウドの向こう側の技術ですから。
今回のようなトラブルも経験することができます(汗)。

海外事情がよくわかります。また、会社として海外でのインフラ業務も対応で
きるというイメージを外部に持ってもらうことができます。

英語でのやりとりと、海外送金のよい練習になります。

台湾に行く良い口実になります。
観光じゃなくて仕事で、台湾にも拠点があるんですよね、というと格好がいい
です(ハッタリですが)。社員を実地研修に行かせるのもよいです。

台湾での事業展開のきっかけになるかもしれません(本当はそれが狙いでずっ
と継続しているのですが)。現在はデータ復旧事業を再構築中ですが、今回たま
たま台湾でサーバーが故障したので、現地のデータ復旧企業に依頼して、故障
したマシンのデータを仮想マシンに変換できないか検討中です。その企業は日
本にも法人がありますので、これがきっかけで日本と台湾で連携ができるかも
しれません。

以上ような目に見えないメリットは国内で月額2万円使ってもなかなか得られ
るものではないです。というわけで今度は社内にある大型のハイスペックなサ
ーバーにたくさんのハードディスクとメモリを搭載して、仮想サーバーとして
設置して継続利用する予定です。

やめるのは簡単ですが、その意味を良く考えて決断したいものです。

インスクエアメルマガも1000号を超えました。他の編集員の粘り強い
意思でなんとか継続できています。ありがとうございます。


その後、なぜか突然1台のサーバーが動き出しました。しかし、現在も当社の
ウェブサイトは表示できない状態です(とほほー)。あきらめて作りなおすこと
にしました。それもよい機会です。

では。

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・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
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