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『75歳からの数学論文』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1399

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01 ┃本日のコラム『 75歳からの数学論文 』
━━┃…………………………………………
  ┃藤田幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
先週はお休みでした。
今日のテーマは75歳からの論文です。
このメルマガは私の活動を、お伝えして
きていますが、非常に強いインパクトを
受けた話があったので、ご紹介します。

75歳から新しい数学論文を書いたというのは、
広中平祐氏です。
10年かけてもう少しで完成すると、
昨年2016年85歳の時、講演会で言っています。

私は75歳まで10年ありますから勇気付けられ、
感動しました。
昨日のメルマガでは石井さんが40歳以上の
起業支援助成金の紹介をしていましたが、
75歳から新しいことを始めることができる
時代です。

まあ、普通の人の話ではないといえば
その通りですが、数学の論文はかけないが、
自分がやってきたことを継続、発展させる
のは不可能ではない。という事例です。

広中氏は数学のノーベル賞といわれる
フィールズ賞を日本で2人目に1970年に
受賞。当時ハーバード大学の教授でした。
次の受賞は1990年森重文氏です。

どんなに優秀でも年齢を重ねると衰えます。
記憶力、瞬発力、持久力みんな低下します。
一方で、広中氏の場合変わらないのは
「感が鈍くて鈍くさい」ところだそうです。

75歳の時あるきっかけで、「いままで自分が
発表したどの論文より凄い論文を書いて、、」
と宣言し、言った以上はやらなければと
いうことで、研究を開始したそうです。

対象は抽象代数の特異点に関するテーマです。
「代数ってのは何やっているか、自分でも
分からないことが勝手に出来て、何かの
間違いでよい結果が出ることが有るんです。」
と言っています。

瞬発力、視力は低下しているので、数字の
6と8はよく間違える。
持久力もなくなり5時間やると休憩。
こんな感じで10年継続のようです。
あと1年といってから7年、あと1週間と
いってから数か月が経過しているようです。

講演の最後に、抽象的学問としての数学に
関して以下のコメントがありました。
抽象学問は、役に立たないという人がいるが、
役に立つとは何か?
いま役に立たなくても、100年後に役に
立つかもしれない。

数学は楽しい。何才になってもできる。
ただし、やり方、態度を変えないといけない。
最先端は若い人に、80才になっても
論文を書き続けるのは最先端、すぐに役に
立つととか言ってあせって苦労するより
別の道もあると考えれば良い。

以下は、私のコメントです。
今週からノーベル賞の発表も始まっています。
最先端で世界と競うもよし、年相応と
いうことで、過去の自分のやってきたこと
を確認しながら、今できることを85歳
まで継続してやっていく。

自分の生き方を、自分で決めることを
楽しみにします。

最後に、講演記録の出典です。
きわめてローカルな書籍です。
京都大学理学研究科。理学部数学教室
同窓会誌創刊号
京大数学同窓会 2017年8月25日

私自身は数学でないこともあり、同窓会の
存在も知らなかったのですが、知人から
紹介貸与されました。

2016年同窓会の講演として、創刊号に
掲載されていました。
今回紹介したのは、論文作成中のテーマ
ですが、講演では育英会の奨学金、
フルブライト留学ぎりぎりで通過の話、
アメリカ、パリの生活が紹介されています。
世界の数学者の交流と共に、小澤征爾氏
とのかかわりもあります。

それぞれにふさわしい、今の生き方があります。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、
 起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)66歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 京都からイノベーションを目指します。2017/5/1
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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